写真及びへなちょこショートショート


by shichirio
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仮想人生

俺は、秘密警察の一人だ。
日本も、悪質な犯罪が増加し、現在の警察力では対処しきれなくなっている。
俺たちは、秘密裏に行動し、時にはその存在を消す。つまり、殺し屋にもなる。
緊張した毎日が続き、気を休めることができない。
いつ、なん時、突然狙われるかもしれない。その分、報奨の額は大きいものだった。
また。今日も凶悪犯を取り締まる。
暴力団も、表に回り、探偵と称して浮気調査や悪徳商法の調査をしながら得た情報を裏で売り買いする。
俺は、一般人として、さりげなく接近し情報収集などするのだ。
今日も俺は、疲れ果て眠りにつく。
目が覚めると、俺には違う人生が待っている。
平凡な生活だ。妻は、特に美人でもないがごく普通の女性だ。子供も二人。
夢ひとときの時間で幸せな生活を送っている。
潜在意識の中で、おれは幸せを願っているのか、ごく普通の通の生活を願っているのかは判らないが何事にも代えがたい時間を過ごした。
つかの間の幸せは、俺の覚醒とともに消え去る。
緊張した時間が始まる。俺は、ある人物を尾行した。知られないよう存在を隠し尾行した。
「よし、あの建物に入った」
俺は、上司に報告し、仕事を終える。尾行は成功し、次の担当に引き継ぐことができた。
「お疲れさん」上司の言葉に嬉しさを感じて帰途につく。
俺を待っているのは、優しい妻と、かわいい子供たちの夢だ。
ある日、俺は危険な任務に就いた。
マフィアの居場所を着きとめ、侵入しある書類を奪うものだ。
侵入は成功し書類を発見。
それは、罠だった。あっという間につかまり拷問される。
「ふふふふ、お前は誰だ。誰に頼まれた、話すなら命は助けてあげよう」
まるで、ドラマの展開、
「喋るものか・・・、」
「しかたがない、薬をやれ!」
おれは、ついに拷問に負け身分を明かす。
「馬鹿なやつめ」
銃を頭に突き付けられ、そして無情にも撃たれ俺は絶命した。
・・・・・・・
「今日は、特にリアルな夢を見たものだ。仮想とはいえ心臓が張り裂けそうだった。」
平凡な生活しか知らない俺は、この刺激に満足し、平凡な家を出て、これまた平凡な会社へ通勤し平凡な人生を送る。
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by shichirio | 2012-11-18 20:26