写真及びへなちょこショートショート


by shichirio
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セクハラ

突然、俺に上司から呼び出しがあった。
普段、俺は上司から呼ばれることはほとんどなかった。
特に優秀でもなく、大きなミスもない普通の会社員だったからだ。
「きみ、何で呼ばれたか解るかね?」
「なんでしょう・・・」
俺は、何も思いあたる事はなかった。
「ほんとに知らないのかね」
「はあ・・・・・」
「君はこんなことを言ったことはないかね
 ある女性に対して、「君、部屋に一人でいて寂しいだろ、俺が、一緒に寝てやるよ」とね。」
俺は、絶句した。
「誰ですか?」
「もちろん、君の同僚だよ。君は、セクハラで訴えられたんだよ!」上司の声が少し上ずった。
彼女とは、事務室で二人きりになる場合が少ないとはいえ、無いわけではない。
話もよくしていた。
さらに、この事態があってから、4か月も経っている。
「まったく覚えのない事だった」
「ほんとに、言った覚えがないのか」
「はあ・・まったく身に覚えがありません」
上司は、「こんな問答をしても終わらんな。今度から、彼女にはそのような事を言ってはいかんぞ。
ここは、注意としておく」
「身に覚えが無いとしても、申し訳ありませんでした」
其の夜、いくら考えても答えは無かった。
「僕が言うとしたら、こうだろう・・・君、部屋に一人でいたら、寂しいんじゃない?一緒に寝てあげるかい?又は、一緒に寝てあげようか・・だな。あーゆう上から目線で言わないな・・・」
すると、すぐ後ろから声がした。
「俺だよ、おれ・・」
あっと、思い後ろの首筋に手をやるとそこには、生温かい唇が「俺が言ったんだよ」と指をなめてにやりと・・・笑っていた。
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by shichirio | 2013-03-07 23:01