写真及びへなちょこショートショート


by shichirio
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受付嬢 その3

珠美は、大学を卒業した。級友と別れを惜しみ、再会を誓った。打ち上げでは、アルコールがあまり得意ではなかったために少しの飲み物で酔ってしまったが多少はしゃいだ。
あと、約1か月で入社日である。親には反対されたが、後戻りはしなかった。

とうとう入社日が来た。
珠美は、さほど美人とは言えない顔立ちではあったが、ずいぶん頑張って化粧し、新調したスーツを不器用に着こなし出かけた。
家から歩いて30分ぐらいの所のこじんまりとしたビル群の中にその会社ビルがあった。その3階にあるはずである。
ビルに入ると、清掃員と思われる年配のおじさんが、玄関を掃除していたので、「kaisyaは、このビルですか」と訪ねると「あい。う~ん・・3階だねぇ」
とかすれかかった声で教えてくれた。「初出勤かね?」
「ええ、そこは、何をしてらっしゃる会社なの?」
「さあ・・」
分かりかねる様子であった。
珠美は、清掃員のおじさんも知らないんだ・・と考えながら、3階に上がってみると、今まさに勤めようとしている会社のドアがそこにあった。

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by shichirio | 2008-03-26 19:02